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    栄養士の備忘録➁若かりし日の体験

    ~栄養士が徒然なるままに書いています。乱文ご容赦ください~

     

    「管理栄養士(栄養士)って何する人?」

    「ニュートリションって、ダイエットのこと?」

    「ぼくの国は、ぽっちゃりがモテるんだけどな。」

     

    20年ほど前、

    私はアフリカから来日していた

    若い医療関係者との

    ワークショップに参加していました。

     

    日本人も含めて

    数十人の医療関係者の中、

    栄養士は私一人でした。

     

    「職場によって全然仕事が違うんだけど、

    例えば病院だったら

    病気の人に適切な食事を提供したり

    アドバイスする仕事かなあ。」

    上手く説明できない私は、

    やっとのことで、これ(に近いこと)だけ言いました。

     

    もちろん

    栄養士知ってるよ!

    と言ってくれる人もいました。

    そして彼女の国では、限られた食料で

    子ども達の栄養が不足しない様に

    活動していると教えてくれました。

     

    印象に残っているのは、

    シャーマンの存在と妊娠と出産についてでした。

    今とは状況が異なるかもしれませんが、

    現代医療よりも信用の厚い存在があること。

    妊婦健診や乳幼児健診は

    保健所や病院まで来るのに何日もかかるため、

    結局来なくなってしまう人がいること。

    乳幼児のうちに亡くなる子が

    当時はある国で

    40%と言っていたこと。

     

    20代だった私にとって

    二次元だった情報が、

    彼らの日常や、思いを聞くことで

    実際にその場に居るような

    経験をしました。

     

    私が出会った

    アフリカのドクターやナース、

    政府の機関で働く人は、

    それぞれの国の文化の中で

    自分たちが学んだ医療をどう活かせるのか、

    とても難しくて、なかなか答えは出ないかもしれないけど

    自分の国のことだから

    自分たちで考えていかないとね!と

    明るく話してくれました。

     

    ディスカッション以外でも、みんな一緒だったので

    過ごした時間を今でもよく覚えています。

     

    ルームメイトの、同い年の女の子と

    「子どもは何人?」

    「いないよ!独身。」

    「まじ…?なんで?」

    みたいな話をした事とか。

    (彼女は3人の子のお母さんで、

    超かわいいよ!あと2人は欲しい!

    と言っていたっけ。)

     

    数人がエレベーターホールの壁に向かって

    敷物を敷いたから、

    何が始まるのかと思って見ていたら

    長身イケメンがやって来て

    「お祈りだよ。

    あまり人がいたらやりにくいだろうから、

    先に行っとこ。」

    と、声をかけてくれた事とか。

     

    バスケットボールは、初めての人が多くて

    「おれ、インドア派なんだよ~。」

    と何人か言ってた事とか。

     

    それぞれの国の衣装に着替えてのダンスは

    圧巻だったけど、アフリカ系でも

    全員リズム感が良いワケではないと

    気づいちゃった事とか。

     

    ちなみに

    当時のアフリカは

    それぞれの民族の言葉のほかに

    医療はフランス語、

    私たちが会話していたのは英語でした。

     

    英語が公用語の国もあったけど

    彼らは本当に

    国を背負って来日している

    すごい人たちだった事に

    あとで気が付きました。

     

    「わたしには何ができるのかな。」

    ルームメイトの彼女に聞いたことがあります。

    「私たちの事を知ってくれただけでオッケーだよ!」

    そして

    忘れないでねと言って

    ブレスレットをくれました。

     

    あと20年たっても

    みんなの事

    きっと憶えているよ。

    元気かなあ。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    2023.12.09

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    栄養士の備忘録➀ホリデイウエイトゲイン

    ~栄養士が徒然なるままに書いています。乱文ご容赦ください~

     

    ホリデイウエイトゲイン(Holiday weight gain)という言葉を知っていますか?

    直訳すると、休日の体重増加…でしょうか。

    うすうす気づいているけど無かった事にしていた、のは私です。

     

    ところが2022年、この現象についての論文が出たことで、うすうす気づいていた事がはっきりとデータとして出てしまいました。

    個人的には自然現象で済ませたかったのですが、栄養士としては知っておかなければなりませんでした。

     

    結論から申しますと、日本では年末年始とゴールデンウィークに体重増加する方が多いことが分かりました。(心当たりがありまくりです。)

    どのくらい体重が増えるかというと、秋から年始にかけて平均して0.5kgです。(いやいやいや。もっと増えますが何か?と思いましたが、「平均」でした。)

    週単位のパターンもありますが、それはまた後日…。

     

    あれ?そうでもないな~、と油断したそこのあなた。

    そのまま次のホリデイを迎えると、元の体重から増えた分×2がプラスされます。

    そして1年なんてあっという間に過ぎ去り、食欲とお腹周りは増え続けるというシステムの出来上がりです。

     

    じゃあどうすりゃ良いのか。

    ホリディにウエイトをゲインしなければ良いのです。

     

    そんなこと言われたってお付き合いとか帰省とかあるし、年末年始はチキンもケーキもお餅も食べたいし、お正月くらいはゴロゴロするんだもん。

    という方は(私含む)。

    ホリデイが終わったら、ウエイトをゲインしない生活に戻りましょう。

     

    そう。通常の生活に戻れば、体重だって戻るはず。

    摂取エネルギーと消費エネルギーを、ホリデイ前の自分に戻すのです。

    減量ではありませんので、体重が増えていなかったホリデイ前の食事量・運動量に戻す、だけです。

     

    当たり前すぎてすみません。

    でもまずはこれが分厚い第一関門なので、あえて書きました。

     

    と言うのも、

    Google先生の統計で、1月と5月に検索件数が爆上がりするのが「ダイエット」「食事」「運動」。

    みんなよーく分かっているのですね。

    ホリデイでウエイトがゲインした事を。

     

    でもね。

    そもそも食べ過ぎや動かなかった自覚があるのだから、そこを元に戻すだけで、体重もちゃんと戻ります。

     

    ホリデイ前と比べてあと一口、あと一つ、が増えてるな。

    前より歩く時間が減ってるな。

    車使うクセがついちゃったな。

    あの運動、ホリデイ中にやめてそのままになっちゃったな。

     

    思い当たる節があれば、もうあとは行動あるのみ。

     

    何が言いたいかというと、

    普段から自分自身の体重と、何を食べて、生活の中でどのくらい動いているかを知る事が、やっぱり大切じゃないかなと思うわけです。

    元の位置を知らんかったらさ、戻せんやん。

     

    いつかの朝ドラのセリフでありました。

    「自分の機嫌は自分でとるのよ。」

    そうです。

    自分の体重は自分で知るのよ。

     

     

     

     

     

     

    2023.11.28

  • 新百合ケ丘池内歯科クリニックブログ

    これからブログを始めます。

    宜しくお願い致します。

    2018.09.06

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